ニュージーランドの就活はこんなに違う?!

今日は生徒向けに仕事探しのサポートをする
リクルート部門の担当も一緒に
ニュージーランド最大のジョブワークショップ
と言われるJobFestに行ってきました。

会場としてはJAPANDAYなどでも使われていて
だいたいの大きさは把握していましたが
まず最初に驚いたのが参加者のその恰好・・・・。

実際に求人がある色々な企業が参加していたり
人材派遣会社も参加していてそのまま面接もある
という触れ込みでしたのでそれこそ

リクルートセミナーみたいなものを
想像していった訳です。

(まぁ日本みたいな皆が同じ色のスーツ着て来る
とはさすがに思いませんでしたが・苦笑)

ところが・・・

入り口から見て驚いたのはスーツで来ている
のなんて本当に冗談抜きで
数えるほどしかいません!!

企業担当ですら良くて襟付きシャツ、
もしくは会社のポロシャツという感じ。
仕事を探している(であろう)人たち
にいたってはTシャツにジーンズ・・・

短パンなんて人もあちこちにいました。

いや、それ被って来ちゃうかよ?!(苦笑)

オレ・・・会場間違えたのかな?!
・・って本気で思いましたよ、最初(苦笑)

でも中に進んでみるとニュージーランド航空や
オークランドシティカウンシル、移民局や
人材派遣の大手がブースを持って
そのTシャツの人たちが溢れていました。

いや、こんなラフでいいのか?!
・・・・すごいねニュージーランド(苦笑)

そのくせ面接ブースの横には鏡があって

「面接をする前に身だしなみを整えよう」

とポスターが・・・・

いやいや・・・それよりだいぶ以前の問題
があるだろ?!(苦笑)

こっちで一生懸命就職活動している人たちも
見てきた僕にはどうしてもこのTシャツの人たちが
本気で仕事を探しているとは思えず
そのリクルート担当に聞いてみました。

「僕の国だとCVにもテンプレートがあるし
こういう場では皆同じようなスーツを着て
面接さながらな恰好で来るもんだけど
やっぱりニュージーランドは恰好って
あんまり関係ないのかな?」

するとその担当が言いました。

そんな事ないわよ・・・

ここにいる子たちは何人かはたぶん学校が
このイベントに来るっていう名目で
午後半休にしているんだと思う。

本当に採用されるような子は

マクドナルドの求人に9人がポロシャツ
で来ても1人だけスーツ着て
担当の印象に残すような子よ・・・。

あまりにも準備ができていない子が多いの。

面接に来てもギリギリまで身だしなみも
整えずずっと携帯をイジって・・・

だから私が人材派遣の会社にいた頃は
わざと受付に座ってその候補者の
面接前の態度を見るの・・・

部屋に案内してから私が面接官の席に座ると
慌てて色々と準備したり・・・(苦笑)

面接は会社のドアに入る前から
準備しておくべきね・・・

と。。。
なるほどね・・・それはそうか。

ニュージーランドでも一緒。
ある人の前だけ格好つけて見せても
お見通しという訳・・・。

そして身だしなみの重要さも
彼女は語っていました。

やはり最初の印象って大事だから
ちゃんと準備できているかどうかは
よく見るところよ。

DUKE・・・3ピースのスーツで
あの会場にいたのなんてあなただけよ(笑)

but…looks very professional!
それはとても大事なことよ。

仕事探しに行った訳じゃないんですが(恥)・・・・

でもこういうの聞くと特に確信に近く
なってくるんですけど
僕ら日本人が日本で叩き込まれてきた
身だしなみやお客さんに会う前の準備というのは
ニュージーランドでも十分に通用する・・・

というか絶対に勝てるんだと。

僕らに足りていないのはそういったSKILLや
経験をプレゼンする力、ちゃんと伝える力
なのではないのか?!と・・・

これは身だしなみに限らず最近ずっと
色々な人とも話してきた事なんです。

日本人は自分がこうできるという事を
うまく表現できていないのではないか?

それは日本人のキャラクターとして
謙遜しているという意味だけでなく

専門知識がないかもしれない相手が見ても
分かりやすいようにちゃんと
自分のスキルや経験が応募書類の中で
分かる工夫がされているか?

そこまで考えて作っているか?
というところまで含まれます。

別にCV(履歴書)やカバーレターが
全てではないんだよって事です・・・。

日本の履歴書のように決まったテンプレート
があってこれが書かれていれば
相手は大体読み取って分かるだろう・・・
じゃないんですよね。

書くべきものとしてある程度のルールは
決まっているものの
テンプレートが決まっていないという事は

自分の伝えるべきこと。
伝えたいことを人とは違う方法で
伝えることも可能という事です。

僕はCVやカバーレター以外にも
毎回企画書というものを書いて
求人募集に出します。

2018年6月追記:

この企画書については別途記事で書きたいと
思いますがこれを出すことによってかなり
高い確率で担当者と会って話が出来ます。

そのまま採用になることもあれば
プロジェクト単位の仕事の依頼になる
場合もあります。

そんなのONLINE提出の規定で
UPできない場合があると
言われたことがありますが
そんな時は無理やりカバーレターの下に
続けて書いてでも出します。

要は「なんだコイツちょっと変わってるな」

と思わせたもの勝ちだと思います。

これが書いてあれば相手は自分のこと分かるだろう
(これだけ書いておけばセーフだろう)
ではないんです。

これを入れておけば相手はそのまま
素通りできないだろう。
と意識して作るのです^^。

詳しくはまた触れますが事前準備からの
プレゼンがうまく行けば
ニュージーランドで仕事を探すという部分で
日本人でも十分に勝てる。
これは確信に近くなってきました。

(まぁそういう意味でも英語を含む
コミュニケーションの力も無視できませんが)

女性が働きやすい国ニュージーランド

ちょっと話が変わりますが今朝
こんな記事を読みました。

世界を変える女性20人の女性・元NZ首相ヘレンクラーク氏

僕は昔から女性こそニュージーランドに
来るべきだって言っています。

こないだの帰国の際にはそんな女性が働く
というテーマで女性限定のセミナーをしたくらい・・・
グローバルに働く女性に本当に必要なものとは?

だってこんなに女性がつよ・・・・・
じゃなくて・・・・

男女平等のフェアにこだわる国
そうそうないと思うからです(苦笑)

記事内の女性の参政権もそうだし子育てを含む
家族の考え方ももちろんそうですが
職場においても色々なデータが表しています。

ニュージーランドは・・・
男女賃金格差はOECD18カ国で3番目に低い
(日本は韓国に次いで2番目に高い)
女性の社会進出度調査(MASTERCARD)アジア・オセアニア地区1位
女性の上級職・管理職の割合3位 
(20ページ目、日本は韓国に次いでワースト2位)

今もそうですがこっちに来てから僕の上司は
女性であるケースが多いです。

こちらの女性は物言いがはっきりしていて
甘えを許さない指示がバンバン来ます。

会議の中での話の結論がとにかく早いです。
(今の感情で話してるんじゃないの?!
って時もあるくらい・苦笑)

まぁその是非は今は置いておいて^^・・・

それだけマネージメントのポジションで
女性が活躍する場が
普通にあるということです。

出産の後、子育てがある程度落ち着いてから
また仕事に就くということが
普通にどこにでもある環境にあります。

そして家事・洗濯・育児も行う
KIWIハズバンドもいます。
(うちにはいないかも・苦笑)

仮にほぼ同じような能力があって
ポジションがあって男性だから
そこに就くのに有利だということがない国です。

だから僕は日本に帰る度に言うんです。

「なんで私の方が結果も出して頑張っているのに
あの人(男)が選ばれるのか?」

そう思うことがある女性は
ニュージーランドに来るべきだ!と。

女性にとってはフェアな国なんですよ!

男性にとっては・・・・(汗)

だから男女格差のないこんな競争力の高い国で
生き残っている男性を見たら・・・

この人本当に頑張ってるんだなって
褒めてあげて下さい(笑)

PS.
僕自身はイベントで何人かリクルート
エージェントと話ができました。
そこで僕が思う日本人就職サポートの話をしたら
来週時間を取って会おうなんて言ってくれる
人も何人かいて大収穫でしたよ^^。

そのリクルート担当に英語名DUKEをつけた
友人からのアドバイスの経緯を言ったら

私個人はそういう事をしたことはないけど
確かに長くて覚えずらい名前で
外国人感丸出しなCVは選びづらいという
リクルーターがいるのも事実だと思う。

決して声を大にしては言えないけど・・・
と言ってました。

あなたも英語名を作ってみますか?^^

2017年のJobfestの様子