【この記事を読んだら分かる事】一度国を出る事で得られる能力の重要性
日本の大学生とニュージーランドと日本の社会福祉について熱く語る?!
先日、日本から来た日本人の大学生グループとお話する機会がありました。
社会福祉を日本で学ぶ学生さんが観光も兼ねて現地の視察そして現地で暮らす日本人と話をするという事で僕にもお声が掛かったのです。
そこでニュージーランドってどんなところかを色々なランキングを元に数字で説明していきました。
例えば・・・
・男女の格差が世界で2番目に低い(日本はワースト2位)
・起業しやすいランキングも1-2位
・ライフワークバランス世界1位
・個人の自由度が世界1位
といったところです。
セミナーなんかでもお話する場合に具体的にニュージーランドが見えてくるようによくこれらを使ってお話しています。
(その他のランキング一覧はこちらです。)
もちろん良いところばかりじゃなくて高騰する物価や仕事を見つけてもそのまま生活していくのは段々と大変になってきている現状もお話しました。
学生さんは数人いたんですが色々な話に驚いている様子もあれば日本と比較してこんなところが違う等と分析もされていて流石に日本の未来を担う社会福祉の学生さんだと感心しました^^
さてそんな中で出た話の中に「ワーキングホリデー」の事がありました。
意外にも皆さんこのシステム知らなかったようで改めてワーキングホリデーについて考えてみようかと思います。
今更聞けない?!ワーキングホリデーとは?
改めて「ワーキングホリデー」でググってみるとWikiでは
ワーキング・ホリデー (英語: Working Holiday)とは、2国間の協定に基づいて、青年(18歳〜25歳または30歳)が異なった文化(相手国)の中で休暇を楽しみながら、その間の滞在資金を補うために一定の就労をすることを認める査証及び出入国管理上の特別な制度である。
とあります。
まぁもう少し具体的に言えば学生ビザでは学業がメインになるし(国によってはアルバイト可)観光ビザでは学業は短期間で(NZでは3か月まで)就労は不可能というところなんですが
ワーキングホリデービザの場合は国によって期間の違いはあるものの1年の間に「勉強」「労働」「観光」を全て経験することが可能というところですね。
またこれは知りませんでしたがまだ毎年協定を結ぶ国も増えていて今や20か国近い国に上るんですね!!
- 1980年(昭和55年)12月1日 – オーストラリア(口上書交換による取極)
- 1985年(昭和60年)7月1日 – ニュージーランド(口上書交換による取極)
- 1986年(昭和61年)3月1日 – カナダ(口上書交換による取極)
- 1999年(平成11年)4月1日 – 大韓民国(協定)
- 1999年(平成11年)12月1日 – フランス(口上書交換による取極)
- 2000年(平成12年)7月15日 – フランス(協定)
- 2000年(平成12年)12月1日 – ドイツ(口上書交換による取極)
- 2001年(平成13年)4月16日 – イギリス(口上書交換による取極。日本人にはYouth Exchange Schemeという呼称で観光査証を発給)
- 2007年(平成19年)1月1日 – アイルランド(口上書交換による取極)
- 2007年(平成19年)10月1日 – デンマーク(口上書交換による取極)
- 2008年(平成20年)11月27日 – イギリス(口上書交換による取極。日本人に対してはワーキング・ホリデー査証ではなく就労査証のYouth Mobility Schemeを発給)
- 2009年(平成21年)6月1日 – 台湾(中華民国) (財団法人交流協会と台北駐日経済文化代表処との間の書簡交換による)
- 2010年(平成22年)1月1日 – 香港(口上書交換による取極)
- 2010年(平成22年)3月29日 – ニュージーランド(口上書交換による取極。1985年の取極の一部改正)
- 2013年(平成25年)2月1日 – ノルウェー(協定)
- 2015年(平成27年)2月27日 – ポーランド(協定)
- 2015年(平成27年)3月27日 – ポルトガル(協定)
- 2016年(平成28年)2月24日 – スロバキア(口上書交換による取極)
- 2016年(平成28年)4月14日 – オーストリア(口上書交換による取極)
参考:同じくwikipedia ’ワーキング・ホリデー’より
この年表見ると分かりますが以前は長いことオーストラリア、カナダ、ニュージーランドの3か国しかなかったんですよね。
そして3か国制覇する人を強者と呼んでいましたが今ではワーホリ全国制覇というのは途中で移動しない限りもう叶わない訳ですね(苦笑)
でも10か国制覇とかする頃には色々な国で生きていく能力が身についているんでしょうねー!
実はここなんですよ!僕が全ての若い人が一度は国の外に出てみるべきと言うのは!!
正に「サバイバル能力」をつけるために出るんです!!!
そしてその能力こそが今後日本で新卒でも中途でも就職活動の際に武器になり得る事に気付いて欲しいと思うのです。
日本の企業が求める人材とは?
数日前にマイナビから「2016年マイナビ企業人材ニーズ調査」が発表されました。
2016年12月時点の企業が求める人材についての調査ですね。
なかなか面白い調査結果なのですが概要としては
・新卒・中途採用共に「主体性」「実行力」「柔軟性」が求められる。
・新卒採用に関しては、9割以上の企業が「対人スキル重視」を選択、中途採用については 、対人スキルと技術的スキルは半々
・約3割の企業が、男女比率改善や障がい者採用への取り組みに着手
というところがポイントですね。
ただ対人スキル重視としているのに言語スキルの重要度がそれほど高くないのはなんだか矛盾している気もします・・・ガイジンさんと対するのはないという前提ですかね?(苦笑)
そんな事はもう避けられる事ではないのに・・・^^;
まぁいずれにせよ以前文部省の作った「グローバル人材の育成について」という資料について記事の中でも書きましたが
両方に共通して言えるのは主体性&対人スキル(コミュニケーション能力)というものが日本での就職では必須という訳ですね!?
さてこんな適正や能力を初めから備えている人は・・・・そんな人はこのページを閉じて下さい・・・いや、ウソです。他の記事に面白そうなのないかぜひ探してみて下さい(笑)
実はこの主体性や(言葉も含めた)対人・コミュニケーション能力の向上とワーキングホリデーの相性は抜群に良いのです!!
もっと言うとこの主体性と対人・コミュニケーション能力を両方駆使していかないと生活していけない世界なので否が応でもそれらは向上していくのです。
詳しくは上の記事の中の「海外では否が応でも主体的に動く術を身に付ける」という項で書いていますのでご参考下さい。
では実際のワーキングホリデーの人たちはどんな生活を経てそれらの能力を向上させて行っているのでしょうか?
実例を挙げてみます。
ワーキングホリデーで主体性と対人(コミュニケーション)能力が向上する実例
20歳大学3年生A子のワーホリの場合
色々な国の友達も出来て旅行に出掛けたり
とても刺激的な3か月を経てなんとか日常会話が出来るレベルになりました。その後アルバイトを探したいとCVを作って応募してみるもののどこからも連絡が来ません。
ホームステイマザーに相談したところ「CVを持って直接お店に声を掛けてみたら?」と言われました。なるほど。待っているだけでは何も前に進まないという事を
すでに前の3か月で経験していたので早速CVをもってお店に声を掛けて行きます。最初は緊張しましたがこんな経験日本ではなかなか出来ないと思ってやり始めると「ごめんねー、今は仕事ないよ」と言われる時でも会話も普通に出来たりして楽しめました。そして、実際にどういう言い方をすれば聞いて貰えるかが段々分かって来ました。2週間ほどそうやって飛び込みで仕事を探していると前に行ったカフェから「うちの仕事じゃないけど友人がウェイターを探しているけど興味ある?」
と電話が掛かってきました。「もちろん!!」と返答して
その人が紹介してくれた先でアルバイトが決まりました。
ここでも地元のお客さんが多いので英語を使って積極的に話す時間が増えています。
こないだSKYPEで日本の友達と話をしましたが「随分イメージが変わったね」と言われました。
今後は就職活動も考えてTOIECの夜間コースに通いながら今の仕事も続けて行こうと思います。
飛び込みで話すなんて自分にはできないと思っていたけど
断られても対応がやさしいし誰の目も気にしなくて良い感じで動けるようになりました。
いつの間にか自分から動くと色々な事が回り始める事を経験したので
英語以上に自分から動く事の重要さを実感しています。
27歳会社を辞めてきたB男のワーホリの場合
会社を辞めてまでワーホリをする事を選んだので帰国後の事も考えてまずは3か月語学学校に通いながらその後3か月のビジネスコースに通いました。
残りの半年は現地の企業で働きたかったので事前に色々なコネクションを作る動きを意識していました。
学校ではビジネスのディスカッション等の時には色々な国の生徒がいて日本にいる時以上に自分を主張しないと相手のペースで物事がどんどん進んで行ってしまうという事を学びました。
そしてそれから自然と今まで以上にに積極的に言葉を発するようになりました。
仕事は周りの人が言うように飛び込みでお店に回るという事も考えましたが出来れば接客業でなくオフィスの仕事経験を得て日本にその経験を持ち帰りたかったのでもう少し別の方法がないか調べる事にしました。
するとボランティアから仕事に繋がった人の話があったのでそれを応用して
「まずは無償でも良いので自分の経験を見て貰ってもしその後役に立ちそうだと思えば雇ってもらえませんか?」という作戦に切り替えました。
日本では卸の営業をしていたのでそのコネクションも活かしNZ国内の小さなメーカーが日本に進出する手伝いが出来るという事で話をしだしました。
まずは海外進出に興味のある小さなメーカーをリストアップしてそこにコンタクトを取っていきます。
やはり最初は断られてばかりでしたが数をこなすうちに聞いてもらえるポイントを押さえる事を学び遂に1件小さなマヌカハニーのメーカーのお手伝いをすることになりました。
自分で考えて人と違う方法で就職方法の作戦を考えるなんて日本では想像もしたこともなかったですが自分から動く楽しさと、そこにもって行くまでの話し方なども経験したので英語以上に自分から動く事の重要さを実感しています。
いかがでしょうか?
主体性やコミュニケーション能力なしには進めないという意味がご理解頂けましたでしょうか?
ワーキングホリデーを含む一定の期間の海外生活を送った事がない人にとっては「それはこの人たちが特別だからそんな経験ができるのでしょ?」と思われるかもしれません。
もちろん彼らなりに考えて動いたからの結果ですから誰でも100%こんな経験が積めるとは言いません。
だけど現地ではその辺で聞ける話のレベルという域を越えていないというのも事実です。
自分なんかにそんなことは出来ない・・・と今は思うかもしれません・・・。
失敗をなかなか許して貰えない国ですからね日本は・・・そう思うのも当然かもしれません。
近年の人が失敗したときのマスコミの叩き方って言ったら・・・怖っ(苦笑)
でもですね・・・そうじゃないんですよ。
環境が変わるとやっぱり人は変わるんですよ、素直な人なら尚更^^
重要なのはそういった環境に身を置く事で今まで考えた事もない事を自発的に考えて、そしてそれを実行するために否が応でもコミュニケーションの力は上がって行くというところです。
(もちろん英語を含む努力も必要ですよ^^)
でもこれは一生に渡って使える人生に影響を与える能力ですよ!
考えてみて下さい。・・・・
日本は本当に恵まれているんですよ。
何もしてなくても様々な情報は入ってくるし、色々なサービスや物が溢れている。
そこを離れてしまったらその有難みに気づくのですが、不便という事はその分自分で考えて行動する機会が増えるという事です。
その中には「なんでこんな理不尽な事しないといけないの?何このサービスのレベル?」
といった経験も含まれるかもしれません。
だけどそんな理不尽さを自ら動いて解決していくことで就活にも必要とされる主体性と対人(コミュニケーション)能力が上がって行くのです。
冒頭ではこの能力をサバイバル能力と書きましたが今後日本でも海外でも生き抜ける人というのはこのサバイバル能力の高い人になることは間違いないと僕は思います。
留学やワーキングホリデーは今や限られた人だけの特別な事ではありませんよ。
ここまで読んで響かなければ僕の文章力の問題・・・だけど絶対一度は経験して欲しい!
タイトル通りです。
なぜ自分がワーキングホリデーでも短期でも良いから「一度は日本の外を見た方が良い」という部分にこだわるか・・・今回文章を書いていて改めて分かってきました。
・今や留学やワーキングホリデーなんてリスクになるほど珍しい事ではないという事。むしろ行かないリスクも知って欲しい
・外に出る事で主体性やコミュニケーション能力が向上する環境に身を置きその事が日本や海外の就活でも役立つこと
・日本以外の色々な国の価値観に触れて自分が選べるオプションが増える事=今までとは全く違うライフスタイル・人生観を選べる可能性がある事
僕はあまり強い表現をONLINE上でするのは好きじゃないのですがやっぱりこれは言っておきたい。
このワーキングホリデーの経験は今後の若い人にはMUSTだと!!
DUKEの口車に乗って海外行って損した!なんて人がいたら・・・・そんな人いるかな?!^^;
いや、その損だって後々勉強だと笑えるように色々と経験して下さいよ!
ワーキングホリデーは僕の人生を180度変えてしまった制度だからやはりその魅力をもっと伝えたいしこれからもそんな若い人を応援していきたいです。
もしもニュージーランドで経験したいという人は僕からも色々と経験してもらいたい面白い提案や直接サポート出来る事もありますのでこちらまでお気軽にご連絡下さい^^
逆にニュージーランドでこんな事がしたいです!ってアツい声も待ってます!!
最後に僕の心を揺り動かした言葉で〆ます。
「一生に一度だけ取れる、その国で1年間勉強、就労、観光が出来るワーキングホリデービザ。あなたはこのチャンスを逃しますか?掴みますか?」
追記:
この記事は2017年に書いていたkaigainomadブログという記事の転載です。
不幸にもあのブログは消滅してしまいましたので
何とか過去ログから少し拾えました(涙)・・・
2018年5月の今・・・
ニュージーランドらしいインターンシップという
プログラム作りに向けて色々と動いています。
この国だからこそ出来る事。
そして帰国後のキャリアにも活かせる事という前提で進めています。
大まかな枠組は出来てきましたがもっともっと若い人の声も聞きたいです。
ご意見があれば是非!